激闘の王座戦が終了した。
結果として藤井くんが奪取した。
今回の勝利、藤井くんにとって、結果が幸いした。
どの対局も永瀬王座が押していた。
第3局、第4局ともに永瀬王座の勝ち将棋だった。
「運命は勇者に微笑む」
どちらが勇者か?
どちらも勇者だったというしかない。
人間をやめなければ勝てないと言っていた永瀬王座。
勝利は目前だった。
勝利をつかみ取るために握りしめたこぶし。
強く握りしめすぎて、もれこぼれてしまった勝利への道。
最後の一分将棋、人間に戻った永瀬王座。
リアルなスポコンはなぜこんなに魅力的なんだろう。
将棋をあまり知らない人の心も揺さぶるのだろう。
全冠制覇した藤井八冠はまだまだ実力が伴っていないという。
そうだよね、満足いく勝ち方ではなかったよね。
でも、相手が永瀬さんだったから、最後に人間同士の殴り合いの戦いができた。
静かな青い炎が燃える豊島九段との闘いとはまた違う、紅い火花の散るのが見える戦い。
杉本師匠はインタビューに
「彼の役目は、勝ちまくること。そして楽しい将棋、人が見て感動する将棋を指すこと。その姿勢はこれからも変えずに、勝ち続けてほしいし、今までのような、将棋が好きな“将棋少年”の気持ちを忘れないで、これからも将棋に向かってほしいですね。」
と答えた。
藤井くんはその期待に応えられるだろう。
羽生善治53才、永世七冠、72期王将戦挑戦者、藤井くんからタイトル戦で2勝した数少ない棋士、感想戦で見せるキラキラした瞳、今も将棋好きな少年だ。
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感動するという感情が動くと、脳内では「ドーパミン」というホルモンが分泌され、幸福感や快感を司り、精神的なストレス解消や免疫機能を上げることでも知られてる。
ストレスや免疫力の低下は老化を促進し、心身ともに疲弊を招き、様々な病気に罹りやすくなる。
心身ともに健康で愉しい毎日を過ごすためには、運動・栄養・休養が大切。
感動するということは「心」に対しこの3つを一気に与えてくれる万能薬ともいえるのです。
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もうすぐ、竜王戦第2局が始まる。
将棋界から受け取る万能薬で、ますます健康になれますように。
おいでよ、そしてはまろう?
将棋界という沼に!