最推し健康ブログ

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なぜ箱推しになったのか検証してみる

特定の一人を応援しているのではなく、グループ全体を応援することを箱推しというらしい。

棋士一人を応援していると、もれなくほかの棋士も応援したくなる。それが将棋界。

将棋界箱推しになぜなったのか、子どもに聞かれるが即答できず、自ら振り返ってみようと思う。脳トレになりそうだ。

沼るきっかけは見る将の多くの人と同じく藤井聡太現七冠。
でも、将棋界を知るきっかけになったのは紛れもなく羽生善治九段だ。

将棋には全く興味のなかった自分でも、羽生善治現九段がタイトルを独占し七冠になったニュース、当時アイドルだった畠田理恵さんと結婚されたニュースは今でも覚えている。
羽生さんってすごい人なんだな。と刷り込まれ、対局がニュースになったり、CMで見たりすると、気になるようになっていた。

谷川浩二第十七世名人は当時知っていたはずだが、加藤一二三九段はまだ知らなかった。加藤先生を知ったのは藤井聡太当時四段のデビュー戦のニュースだ。

加藤先生に勝利した詰襟の中学生が恥ずかしそうにインタビューを受けていた。

自分が藤井君と同世代だったら、同年代なのにすごい子がいるんだなっと思うくらいで、きっと推すこともなく、将棋界に興味を持つこともなかっただろう。

自分の子より幼い藤井くんが将棋の世界でどう成長するんだろうか。
将棋界最年少で連勝していることもあり、公式戦、非公式戦に関わらず対局がAbemaTVやニコニコ動画で流れてくる。幼いころからの生い立ちや、プライベートの一部が放送される。素直な中学生は素直な言葉で取材に応じる。将棋を始めたころのお祖父さまとの対局写真や、アイスクリームで口周りがべったりの写真なども紹介される。まるで、幼いころから知っているかのような錯覚に陥り、すっかり気分は幼い甥っ子を見守る叔母さんのようになっていったのだ。

このあとのずぶずぶとはまっていく時系列はわからない。いろんな記憶が断片的に思い出されていく。

駒の動かし方もはっきり知らないうちから対局を見るようになり、まず気に入ったのが感想戦だ。今の今まで勝負をかけて真剣に戦ってきた二人が、この時どうしたらよかったのかを一緒に考え、より良い指し手を発見していく。そんな二人のやり取りを見るのがとても楽しみだ。特に同期の棋士同士の対局後に、一瞬にして緊張が解け空気が変わり、楽しそうに感想戦をしているのを見るのはこちらの顔もほほえんでしまう。佐藤天彦九段と渡辺明九段の対局はその代表的なものだと思う。

もちろん自分には指し手の意味や符号の羅列はわからない。でも、その雰囲気がこちらを幸せにしてくれるのだ。この感想戦の時のそうちゃんの笑顔が本当にうれしそうで、しんそこ将棋が好きなんだなぁと見ているこちらも顔がほころんでくる。それは七冠になった今も変わらない。

でも、思い出した。最初の頃の感想戦は父親よりも年配の先輩棋士との対局も多かったこともあり、言葉も少なめで自ら問いかけたりはなかなかできなかったように思う。
ある関西の人柄がいいと評判の棋士と対局後の感想戦の時だった。終盤のところを検討していた時に「じゃあ、詰ませばいいじゃん。得意なんでしょ。」と突き放したような言葉。そして黙ってしまった藤井聡太六段15歳。ひょっとして記憶は改ざんされてるかもしれないが、自分の中にある記憶はこうだ。

今にして思えば、中学生の新人に負けてしまった自分がふがいなくて、自分にいら立ってきつい言葉になったのかもしれない。棋士は対局相手に怒るのではなく、自分に向かって怒るのだ。
でもね、自分はいまでもあの時の言葉を根に持ってますよ。

そして大盤解説棋士が解説を、女流棋士が聞き手を担当して指し手の意味を解説してくれたり、先の指し手を検討してくれたりする。一切意味は分からないけれど、そうなんだぁ。と変に納得しながら聞き進む。長考で指し手が全く動かない時は裏話やプライベート話など、特に同期同士だとたまに出てくるため口感や、思い出話などは面白いもので、解説棋士の事もお気に入りになってしまい、将棋の事はわからないけれど、対局結果が気になるようになり、応援してしまう。

ニコニコ動画では、”電王戦FINAL”の動画にみる棋士の努力、友情、葛藤。ショートストーリーを堪能し、出演棋士皆を応援してしまう。(8年半前の雄姿が見れます。是非)

ch.nicovideo.jp

タイトル戦のPVの出来が素晴らしく、ミニドラマを見ているよう。

 

天童の有名な人間将棋の前に知った、車が駒の代わりになるという”電王戦×TOYOTA リアル車将棋 特別編”。ぶっ飛んだ企画もあったものだ。でも、これもエンタメたっぷりのスポコンだった。裏での作戦会議、ドライバーの技術。(今でも視聴可能。8年前の雄姿が見れます。是非)

藤井くんを応援しているはずが、いつの間にか藤井くんが棋士になる前の世界も楽しむようになった。

もう、文章がまとまらなくなるくらい、自分の中の将棋の指さずに楽しむ世界が広がった。

そして将棋界にある師弟制度。これがまた、箱推しに拍車をかけるのである。

(つづく?)

 

昔のことを思い出して言葉にしたり、相手の話を聞いて刺激を受けたりすることで脳が活性化し、活動性・自発性・集中力の向上や自発語の増加が促され、認知症の進行の予防となります。 (健康長寿ネットより)

回想法というらしい。